Googleの検索エンジンは日々進化しています。ここ1,2年は何かと検索エンジンの大きな動きがあり、順位変動で多大な影響を受けている人も多いかもしれません。
そんなGoogleの検索エンジンで目についてきたことの一つにあげられるのが、「検索結果で日付情報を正しく表示する」という仕組み。
言葉だけではわかりにくいですが、これは検索キーワードが「日付の結果」を求めているものであれば、本当に日付の情報だけ検索結果に表示させる仕組みです。
日付の情報だけ知りたいユーザにとっては、大変便利かもしれませんが、ブログやサイトの記事で情報を発信する立場としてはちょっと気になるところですね。
「日付を正しく表示する」いうのは、どういう検索結果が出てくるのか?またそれに対しての今後の対策についてまとめてみました。
「○○ いつ」の検索結果について
既に気がついていてご存知の方も多いと思いますが、今は、検索エンジンで「○○ いつ」と検索すると、そのものずばりの日付が表示するようになりました。
例えばこんな感じですね。
ここでは、「立春 いつ」で検索しましたが、これで
- 立春は2018年2月4日の日曜日
- 立春の正式な期間は2月19日の月曜日まで
ということがわかります。
「強調スニペット」が表示される一番目立つ位置に、日付が表示されているわけです。
これはGoogleだけでなく、Yahooでも同じような表示結果になります。ただ、若干Googleよりは情報が少なくなるケースもありますね。
※Yahooでは、立春の日はわかりますが、立春の期間までは出ません。
ここでは立春を例にあげましたが、他にも「○○ いつ」「○○ いつ 2018」などで検索してみてください。
- 「季節の言葉 いつ」
- 「特定のイベント いつ」
- 「特定の祭り いつ」
- 「記念日 いつ」
のように、日付がはっきりするキーワードであれば、同じような結果が表示されるはずです。
GoogleやYahooでいつ頃からそういう仕組になっていたかは私も良く覚えていません。結構前からだったかもしれませんが、少なくとも、2年前、3年前にはこんな仕組みは無かったと思っています。
「○○ いつ」で検索したらすぐ日付がでるわけなので、「日付だけわかればOK!それ以外の情報は不要!」というユーザにとっては良いことでしょう。検索したら1秒で結果が出るわけですからね。
しかし、季節がらみのキーワードでは、「○○ いつ」「○○ いつ 年度」という検索需要は他の複合キーワードと比べても多いのが普通なので、こうしたキーワードをメインキーワードとして記事を書いている人にとっては少なからずアクセス減の影響はあると思われます。
何故、「いつ?」の検索結果が表示するようになったのか?
では、何故、「いつ?」の検索結果が表示するようになったのか?というと、おそらくですが、
- キーワードと日付情報を紐付けた大きな動的データベースを持っていて、そこから情報を引き出している
- キーワードの検索結果にでてくる複数記事の情報を拾い出して正確な日付を導き出している
のどちらか、あるいは両方でないかなぁと推測できます。
もちろん、私はGoogleの人間では無いので、正確な理由については全くわかりません。
ですが、GoogleのAI技術(人工知能)は日々進歩しているので、こうしたことは十分ありえます。というか最近のGoogleのAI技術の進歩を考えれば、むしろこうした技術は比較的易しい部類かなという気もしますね。
ここでは「○○ いつ?」について言及しましたが、それ以外にも「○○ どこ?」など、本当に会話風の単純な検索単語から、その意図を推し量って検索結果を出すこともどんどん可能になっていっているのは間違いないでしょう。
Googleが検索エンジンの質を高めていくのは、企業として生き残るためにも大事なこと。使ってもらわないと存在価値がなくなりますからね。
そのために、ユーザの利便性、広告主の満足度を上げることについてはどんどん進めていくはずです。
いつ?の検索結果は何をあらわすか?
以上見てきたように、「○○ いつ」などから表示される今の検索結果が何をあらわすか?ということについて言及すると、
「日付だけわかれば良い」という意図で検索してきたユーザにとっては、検索結果で最初にでてくる日付表示だけで満足してしまって、他の記事を全く読まなくなる
ということが考えられます。
日付だけを知りたくて検索してきてるんだったら、それは当然の行動ですね。Googleもそれは意図していることだと思います。
実際のところ、私のブログでも去年の後半くらいから、少なからずその影響を実感しています。特に季節関係テーマで投稿しているいくつかの記事では、去年と検索順位が変わっていないのにアクセス数が明らかに20%や30%減っている記事がいくつかありました。
一概に「○○ いつ」で検索してきたユーザの一定数が記事を見なくなったとは断定はできません。そもそもの検索数が減っている可能性もあるわけなので。
ですが、グーグルアナリティクスで、ある程度細かい検索の複合キーワードも見ることは可能なので、「○○ いつ」「○○ 年度」などの検索数を調べてみた感じ、多少は影響があったと言えます。
どう対策すればいい?
では、これについて今後どう対策すればいいか?と考えてみると、日付以外の情報価値を、「記事」と「記事タイトル」にもたすことが重要になってくると実感しています。
先にあげたように、季節の言葉、特定のイベント・祭り、記念日などでは、「○○ いつ」「○○ いつ 2018」といったメインキーワードを用いて記事を書いている人も多いでしょう。
でも、それだけで終わるのではなく、
- 「○○ いつ」の次の複合キーワードをしっかりと選ぶ
- 1.で選んだ記事(新たな切り口・見出し)をしっかりと書く
ということがより大事になってきます。
そして、記事の大事な複合キーワードを「記事タイトル」にしっかりと反映する
ということです。
さすがに日付情報と、簡単な基本情報だけで記事が終わりなんていうケースは少ないと思いますが、「日付以外の情報」は、適当に受け売りの情報を淡々と書いているだけなんていうケースは結構あるかもしれません。
つまり、「いつ?」だけで記事を終わるのでなく、他にどんな知識欲を満たすキーワードをユーザにアピールできるか?というところですね。
そういう意味で、記事内容だけでなく、記事のタイトルもかなり重要です。
例えば、「○○花火2018年の日程は?」といった記事タイトルは本当厳しいです。少し極端な例かもしれませんが、日程以外に知りたいと思える言葉(キーワード)がないですよね?このタイトルでは上位表示できてもクリックされなくなります。
そうでは無くて、「○○花火2018年の日程は?世界一の○○が見られるのはココだけ!」といった記事タイトルの場合。「世界一の○○って何?」と日付以外にも期待を持って見てもらえる確率が上がるのではないでしょうか。
もちろん、記事タイトルに書いた内容は、記事本文にもきちんと反映されていることは当然です。
ともかく、小手先のテクニックというわけではなく、検索ユーザの立場で考えると、日程だけでなく、もっと知りたい情報は当然あるわけです。
ですので、そうしたキーワードからくる検索意図をくみとって、記事、そして記事タイトルに反映させるのは、Googleも提唱しているユーザファーストで考えた時には自然の流れであるということは言えますね。