記事・コンテンツの文字数がSEO対策(検索エンジン最適化)には重要な要素だという意見は相変わらず多いですね。
実際はどうなんでしょうか?
月間150万PV~200万PV以上を集めるブログを運営している私なりの意見を書いてみたいと思います。
記事の文字数はSEOに関係するのか?
コンテンツの文字数がSEOに与える影響については、様々な意見があり、どれももっともらしいです。
2.3年前には、
- 最低600文字以上
- 1000文字以上あれば良い
- 1500文字以上
などの意見もありましたし、
最近でも
- 最低1500文字以上
- 3000文字はあった方が良い
- 上位をとるには5000文字必要
といった意見もあります。
いろんな意見があって、どれが正解なの?と思いますよね。
記事の文字数は何文字必要?
はっきり言って、文字数は○○文字以上といった点については、正解なんてありません。
そもそもGoogle自体が文字数はSEOには関係無いと言っています。
Googleのスポークスマンとして著名なジョン・ミューラー氏は、ハングアウトでユーザからの質疑応答に次のように答えています。
Googleには、例えば「100語以下じゃダメ、200から500語ならOK、500語以上で画像も多ければ最高」みたいな、そんなアルゴリズムはない。Googleはそのようには見ていないんだ。
Googleはページ全体を見て、それが本当に他より優れていてユーザの検索意図にかなったものかを評価している。そんなページでさえあれば、文章の長短、画像の量などは好きにしていい。
引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout
※リンク先はYoutube映像です。34分30秒くらいから見てみて下さい。
(字幕→自動翻訳→日本語 に設定すればある程度意味がわかります)
Googleでは、「文字数を判定して順位をあげるようなアルゴリズムは無い」と言っているわけです。
実際は上位にあるのは文字数が多い記事ばかり?
文字数は関係ないとGoogleが言っているとは言え、実際は「文字数が多い記事が上位にある」という意見も多いでしょう。
確かに、2・3年前と比べると、最近では文字数が多い記事が上位表示しやすい傾向はあります。それは私も実感しています。
テーマ、キーワードによって違う
しかし、ここで見てほしいのが、「本当にどんなテーマ、キーワードでも文字数が多い記事が1位・2位などに来ているか?」ということ。
そうじゃないですよね。
テーマ・キーワードによっては、5000文字を超える長文記事が上位をひしめいているのもあれば、1位の記事が1000文字程度という場合もあるわけです。
テーマやキーワードに関係なく、汎用的に上位表示される文字数の傾向があるわけでは無いんです。
文字数のことだけに限らないですが、いつも偏ったジャンルだけで検索していると、全体的な傾向は判断できないことがあります。
検索ユーザの満足度が反映している
記事の文字数の傾向を見てみて判断できることは、
「検索ユーザの満足度」が検索結果に反映されているだけ
ということです。
つまりは、1000文字程度でもユーザの検索ニーズを満たすことのできる内容の記事であれば、上位表示はされる可能性は高いです。
逆にいくら長文でも、
- 無駄な記述が多い
- 読みにくい
- 何を言いたいのかわからない
といった内容の記事であれば、SEO的にはマイナスになるでしょう。
つまり、一概に
- 文字数が多い記事→上位表示される
- 文字数が少ない記事→上位表示されない
ということは無いというわけです。
ユーザのニーズを無視して、文字数が多い・少ないだけでSEO効果を図るのは、全くもって無意味ということです。
Googleの見解からも、コンテンツの中身と、その内容がユーザのニーズにマッチしているか?ということが、より重要であることは確かですね。
文字数は実は関係がある!?
テーマやキーワードによる違い
例えば、「○○ダイエット」みたいなテーマだったら、キーワードによっては5000文字、10000文字もあるような記事が多いことはあります。
その場合、やはり上位には長文記事が多くなることもあります。
逆に雑学系の簡単に回答が出せるキーワードだったら、600文字くらいでも1位にくることも良くあります。
この場合では、
- ある○○ダイエット記事 → ユーザのニーズにマッチするには5000文字を超える記事になる
- ある雑学系の記事 → ユーザのニーズにマッチするには1000文字以内でもOK
ということは言えるでしょう。
ダイエット記事などでは、内容にもよりますが、
- 情報の網羅性
- 体験談
- 他との比較
などが必要とされる場合もあり、結果的にそうした内容の記事を書けば5000文字は超えてしまうわけです。
雑学系の記事であれば、これも内容次第ですが、そこまで網羅性とか必要なかったりするので、1000文字以内で十分書きたいことが全ておさまる。といったことになるわけです。
リサーチすれば1位にあがるのに必要な文字数の目安はわかる
こうしたことから、文字数は直接SEOには関係ないですが、書く内容によってどれくらいの文字数があればユーザを満足させられるかという目安はやはりあるということは言えるかと思います。
ただし、汎用的に「記事は○○文字必要」という考えはこれまで触れてきたように意味はありません。
書くテーマ・キーワードによって変わってくるわけです。
これはリサーチすることで判断することは可能ですね。
書こうと思っているキーワードでリサーチした時に、上位表示されている記事が、
- 10000文字程度が多い → 1位をとるには10000文字程度かそれ以上は必要
- 5000文字程度が多い → 1位をとるには5000文字程度かそれ以上は必要
- 3000文字程度が多い → 1位をとるには3000文字程度かそれ以上は必要
- 1000文字程度が多い → 1位をとるには1000文字程度かそれ以上は必要
というところでしょうか。
もちろん記事のコンテンツが大事なことは言うまでもないです。
文字数云々だけでSEO効果を図るのは全く無意味です。ですが、本気で1位をとろうとすれば、一つの目安として、上位表示されている記事の文字数チェックは必要ということは言えるでしょう。
それと、リサーチした時に、
「1位は5000文字あるが、2位以下はみな2000文字程度だった」という場合は、2000文字以上書けば2位にはいける可能性があるということも言えます。
あくまでも一つの目安ですが、文字数を論じるにしても、その該当キーワードでリサーチした上で判断することは大事な考えです。
そこで、1語、2語だけのビッグキーワードだけでなく、3語や4語のキーワード(ある程度検索ニーズがあることが前提)でも調べてみることですね。
そうした文字数も含めたリサーチを全くせずに、内容さえ良ければ文字数は少なくてもOK・・・という考えを持つのは危険です。結局は、ユーザの検索ニーズに応える内容の記事をきちんと書けば、長文になる場合もあるし、そうで無い場合もあるので。
文字数は一つの目安
ここまで書いてきたように、記事の文字数は直接SEOに関係ないですが、テーマやキーワードによっては一つの目安にはなるということは一理あります。
なので、どんな複合キーワードでリサーチしてみても、文字数が多い記事がひしめくジャンルだったら、それだけがっつりとしたボリュームで書かないと上位表示は難しいと判断できたりするわけです。
逆に文字数が思いの外少なくても上位表示できるテーマはいくらでもあります。
そうしたテーマ・キーワードで攻めるというのも大事な考えとも言えますね。